先生&生徒のつぶやき
2024.09.10
手作りのプレゼントは『利他』か『利己』か
執筆者:事務長 髙橋 直美
子どもの頃から手作りが好きな私は、手作りのプレゼントをよくしている。
最近もプリザーブドフラワーやアルコールインクアートなどを作ってプレゼントした。
一見手作りの贈り物は、利他的に思えるが果たしてそうだろうか?
作っている方は、相手が喜ぶだろうと勝手に思いながら楽しい時間を過ごしている。
これは『利己』?
忘れもしない小学生の時、母にピンクッションを作ってプレゼントした。
その時は喜んでくれていたが、ある日なんとゴミに紛れて捨てられていた(田舎の昭和時代、チャボ小屋の下の五右衛門風呂の焚きつけ、小枝などを入れるところに一緒に捨てられていた)。
余りのショックで、「母ちゃんのバカー!」と泣き叫んだのを覚えている。
母にとっては、ありがた迷惑だったのだろう。
しかーし、子供が作ったものをゴミと一緒に焼くか?
今は笑って言えるが…せめてわからないように捨ててほしかったかなあ。
ちなみに、私は息子が小さいころ楊枝で作ってくれた指輪を今大事にもっている。
そういえば旦那にも、付き合っていた頃に作った2人の似顔絵のアップリケがついたジャンボクッションを、「もう捨てたら」といわれ泣く泣く捨てた。
幼い娘のために作ったものも捨てようかと思ったが、娘は「捨てないで」というので今も飾っている。
流石わたしの娘だ。
勝手に相手の好みを決めて、さぞかし喜んでくれるだろうと思うのは、想いの押しつけなのかもしれないと時々思うことがある。
卒業生のY君がいっていたが、『利他』と『利己』は表裏一体なのかもしれない。
それでも兎にも角にも手作りが好きな私は、また何かしら作ってプレゼントするだろう。
その際は『利他』の気持ちを持って、どうか受け取っていただきたい(笑)