先生&生徒のつぶやき
2021.07.14
生演奏へのこだわり
執筆者:経理 山根 博
趣味は?と聞かれると音楽鑑賞と答える人も多いかと思いますが、私の場合は鑑賞よりも演奏することが趣味になります。
そして、自分が演奏を楽しむ以上に、生の楽器の音を伝えて、聴いてくださる方に楽しんでもらいたい気持ちのほうが大きいのです。
私が初めて生演奏を聴いたのは、小学生の時に学校の体育館で自衛隊音楽隊の巡回演奏会があった時でした。
その時は、父親が持っていたレコードで聞いたことがある「カルメン」のシンバルの音に圧倒された記憶だけが残っています。
私が子どものころ、音楽を耳にするのはラジオかレコードしかありませんでしたので、テレビが家にやってきてからはより音楽が身近なものになりました。
今は、普段の生活の中でもあらゆる手段で音楽が楽しめるようになりましたね。
さて、世間では「エレキ(ギター)は不良!」と言われていた中学3年生の時、同級生とエレキバンドを結成したことが私の演奏活動の始まりでしょうか・・・。
当時、町役場の教育委員会に勤務されていた近所の方が声をかけてくださり、町の成人式のアトラクションでバンド出演をさせていただき、参加されていた成人の皆さんがさほど上手くもない中学生バンドの演奏でも楽しんでくださったのは生演奏だったからかもしれません。
現在、同年代のメンバーで「おやじバンド」や、高校時代から続けている吹奏楽で演奏する機会があります。
時には音を外したりすることもありますが、演奏するたび聞いてくださった方から「やっぱり生演奏がいいね」と言われます。
CDやYouTubeなどは何度聞いても同じですが、生演奏は同じ曲を同じ奏者が演奏しても、まったく同じ音楽にはなりません。
『音楽は生き物』です。
これからも、生演奏を楽しんでもらえるような演奏を続けたいと思います。