先生&生徒のつぶやき
2021.05.27
少数精鋭
執筆者:教務課長 藤原 彰将
皆さんは『少数精鋭』という言葉を聞いたことがありますか?
私の母校の卒業生で、1980年代の行政改革を先頭に立って推し進め、「行革の鬼」と呼ばれていた土光 敏夫(どこう としお)さんという方がおられます。
様々な企業の社長・会長を歴任し、日本経済界の頂点にまで上り詰めた一方で、普段はメザシと菜っ葉を好むという清貧な暮らしぶりから「メザシの土光さん」とも呼ばれ親しまれていた人物です。
そんな土光さんは『少数精鋭』という言葉について次のように語っています。
いかがですか?
皆「できること」と「できないこと」、「得意なこと」と「苦手なこと」があると思います。
それらを全部ひっくるめて、少人数の中で経験値を積むことで、得意分野を更に伸ばし、苦手分野を補えるように成長することこそが、少数精鋭のあるべき姿であり、もとからのエリートを少人数寄せ集めることに意味はない、と土光さんは仰っているわけです。
本校の特色のひとつとして、少人数制クラスの実施というものがあります。
そのような点からも、まさに本校はこの後者の意味の少数精鋭を実現することが出来る学校だと思うのです。
これを読んでいる皆も、今はまだ自分で「精鋭」だと胸を張って言えるような状態ではなかったとしても、この学校で仲間達と切磋琢磨(せっさたくま)して自分を磨き上げ、卒業していくときには立派な『少数精鋭』として羽ばたいていってくれると信じています。
我々教員も、生徒の皆も、少数だからこそ、できることがあるのです。